【人権】幸福追求権【行政書士資格取得への道】

行政書士資格取得への道

①新しい人権

プライバシーの権利は現代社会では重要な権利だが、憲法には規定されていない。

そういった物を新しい人権という。

 

新しい人権として認められたもの

■肖像権

みだりにその容ぼう・姿態を撮影されない自由

 

■プライバシー権

・みだりに前科等を公表されない利益

・みだりに指紋押捺を強制されない自由

・個人に関する情報をみだりに第三者に開示または公表されない自由

 

※みだりに

「理由もなく」という意味

 

②みだりに容ぼうを等を撮影されない自由

重要判例:京都具学連事件(最大判昭44.12.24)

【事案】

学生Aがデモ行進に参加した際に、行進方法が許可条件に違反すると判断した警察官が、

違法な行進状況を確認するために、デモ隊の先頭部分を無断で撮影した。

 

【争点】

・同意なく国家機関から写真撮影をされない自由は、人権として保障されるか?

・写真撮影が許されるのは、どのような場合か?

 

【判旨】

・個人の私生活上の自由の一つとして、何人も、その承諾なしに、みだりにその容ぼう等を撮影されない自由を有するものべきである。

・しかし、「現に犯罪が行われもしくは行われたのち、間がないと認められる場合」であって、

「しかも証拠保全の必要性及び緊急性」があり、かつ「その撮影が一般的に許容される限度を超えない相当な方法をもって行われる場合」には、警察官の写真撮影は許容される。

 

※本判例は、対象となる犯人の近くにいた第三者が写り込んだとしても許されると判断された。

 

③前科などに関わる事実を公表されない利益

重要判例:ノンフィクション「逆転」事件(最判平6.2.8)

【事案】

ノンフィクション小説「逆転」の中で、過去に傷害事件で有罪判決を受けたAの実名が使用された。

【争点】

・有罪判決を受けた者が、前科を公表されない利益を主張できるか?

・前科の公表は、そのような場合に許されるか?

 

【判旨】

・過去に有罪判決を受けた者は、みだりに右の前科等に関わる事実を公表されないことにつき、

法的保護に値する利益を有する。

・みだりに前科等を公表された者は、その公表によって被った精神的苦痛の賠償を求める事ができる。

・事件それ自体を公表することに歴史的または社会的意義が認められるような場合には、

事件の当事者についても、その実名を明らかにする事が許される

 

※小説内での実名使用は認められなかった。

※国政選挙に出馬する候補者の前科履歴は国民にとって関心があるため、公表が許される事がある。

 

重要判例:グーグル検索結果削除請求事件(最決平29.1.31)

【事案】

児童買春により逮捕され、罰金刑となったXが、グーグルに対して事件に書き込まれたウェブサイトの検索結果の削除を求めた。

【決旨】

・個人のプライバシーに属する事実をみだりに公表されない利益は、法的保護の対象となるべきである。

・他方、検索結果の提供は検索事業者自身による表現行為という側面を有する。

・また、検索事業者による検索結果の提供は、現代社会においてインターネット上の情報流通の基盤として大きな役割を果たしている。

・検索事業者による特定の検索結果の提供行為が違法とされ、その削除を余儀なくされるという事は、上記方針に沿った一貫性を有する表現行為の制約であることはもとより、

検索結果の提供に通じてはたされている上記制約に対する制約でもあると言える。

・検索結果の提供行為が違法となるかは、当該事実を公表されない法的利と当該URL等情報を検索結果として提供する理由に関する諸事情を比較衡量して判断すべきである。

 

※ノンフィクション「逆転」事件とはことなり、児童買春が与える社会的影響の大きさから、

削除請求が認められなかった。

 

 

④氏名等の個人情報

重要判例:早稲田大学講演会参加者名簿事件(最判平15.9.12)

【事案】

私立大学Yが、講演会開催にあたって入手した参加者名簿を警察に提供したことに対し、

Xらがプライバシーの侵害を主張した。

【争点】

大学に提供した氏名等の個人情報はプライバシー情報として保護されるか?

【判旨】

・大学が講演会の主催者として学生から参加者を募る際に収集した参加申込者の学籍番号、氏名等の情報は、大学が個人識別のための単純な情報であって、その限りにおいて秘匿性の高い物ではない

・しかし、他人にはみだりに開示されたくないと考えるのは自然のことであり、参加申込者のプライバシーに係る情報として法的保護の対象となる。

 

※Xの主張が認められ、Y大学は損害賠償を支払うことになった。

※氏名等の個人情報は、個人の内面に関わるような秘匿性の高いものではないが、

プライバシーの保護の必要である

 

⑤プライバシー権の性質

・個人の私生活をみだりに公開されないという消極的側面

・自己に関する情報をコントロールするという積極的側面

 

 

この記事は行政書士の資格取得を目指す筆者が、
「人に教える事が最強のアウトプット」という信念の元に作成しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました